日本溶射工業会

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防食溶射委員会

本委員会は、当工業会で最も長い歴史を持つ委員会です。会員相互の情報交換や共同での活動を通じ「防食溶射」の普及と技術の向上に努めています。

 日本を代表する防食溶射のエキスパート企業約30社からなるこの委員会は、防食溶射についての調査・研究を軸に、官公需へのアプローチや広報活動、様々な環境に即した防食溶射の仕様を推奨しています。
 例えば、沖縄をはじめ日本の各地で大気暴露試験を行なっており、様々な防食溶射皮膜の経年変化を調査し実際の環境での腐食データを収集しております。また同様の試験片で腐食促進試験も行い、実環境と相対的に見比べて溶射皮膜の可能性についても研究しております。

防食溶射皮膜に対する複合サイクル試験による評価

溶射仕様別複合サイクル試験結果一覧(PDF)


研究課題:防食溶射皮膜に対する複合サイクル試験による評価
研究実施場所:福岡県工業技術センター 機械電子研究所
研究期間 : 平成24年6月8日~平成25年3月31日
目 的 : 防食溶射は防食皮膜として優れた特性を示し、多くの構造物で適用されている。代表的な例として関門大橋があり、約30年を経過した現在も優れた耐食性を示している。
近年コスト削減の要求が厳しくなり、公共構造物において維持コストまで含めたトータルのコストを削減しようとする動きが生じ、この結果、防食溶射は鉄鋼橋梁等についての適用事例が増加している。
しかしその一方で、防食溶射の機能性の裏付けとしての耐食性の試験、皮膜特性の評価の情報は大きく不足している。
日本溶射工業会防食溶射委員会ではこの状況に対応するために、福岡県工業技術センターに対し防食溶射に関する試験を委託し、溶射材料や溶射方法による防食性能の差の検証を行うことを主たる試験の目的として実施した。

試験方法 
 ①各種溶射材料を試験片に溶射した。
   試験片形状:JIS H8502に準拠 150×70×3.2mm
   溶射皮膜厚み:100μm以上 測定点10点平均値を記載
   試験機に入れる前に皮膜に切り込みを基材まで入れ腐食の促進を図った。
 ②複合サイクル試験
   JIS H8502 「めっきの耐食性試験方法」の「中性塩水噴霧サイクル試験」に準拠

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