測定結果を図15に示した。同図によると、転動疲労試験前は圧縮であるが、転動疲労試験開始直後に引張に転じ、さらに再び圧縮へと変化している。その後、残留応力が低い状態がしばらく続くが次第に圧縮となっている。
このような変化がどのような力学的要因によるものか判断することは現段階では不可能で、したがって、残留応力の測定の困難さと合わせて、CoやNiを対象とした残留応力測定による転動疲労寿命予測は不可能と判断した。
図15 CoのX線残留応力測定結果 |
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